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2009年5月 8日 (金)

タンパク質含有組成物

タンパク質含有組成物@J-tokkyo

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0002】
乳、血液等に含まれるIgG等の免疫グロブリンは、インフルエンザウイルス等の感染予防効果等、多くの抗体活性を有するため、食品、医薬品等に用いられている。
【0003】
しかし、このような免疫グロブリンを含む組成物は、免疫グロブリンだけでは味が悪く、味の改善をすべく組成物中に還元糖を配合する場合、保存の間に免疫グロブリンが変性してしまうため、経時的安定性が低いという問題があった。
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記状況に鑑み、還元糖を配合した場合であっても長期保存後の高分子量のタンパク質の変性の程度が少なく、例えば、高分子量のタンパク質として免疫グロブリンを配合した場合に、有効にウイルス感染予防効果を発揮することができる、タンパク質含有組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、分子量75000~1000000という高分子量のタンパク質と分子量75~68000のアミノ酸、ペプチド及びタンパク質の少なくとも一種とを特定のモル比で組み合わせることによって、還元糖を含む場合であっても、長期間保存後に当該高分子量タンパク質が高い割合で残存していることを見出し、特に当該高分子量タンパク質として免疫グロブリンを用いた場合には、長期にわたってインフルエンザウイルス感染の予防効果を維持できることを確認した。本発明はかかる新規の知見に基づくものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明組成物
本発明組成物は、下記成分(1)及び(2)を含有し:
(1)分子量75~68000のアミノ酸、ペプチド及びタンパク質の少なくとも一種
(2)分子量75000~1000000のタンパク質、
組成物中の成分(1)の含有量が0.75~10重量%であり、かつ成分(1)1モルに対して成分(2)の総量が20~50モルであることを特徴とする。
【0026】
成分(2)
本発明組成物中に含まれる成分(2)のタンパク質としては、分子量75000~1000000のものであれば、特に限定されることなく、公知のタンパク質を広く使用することができる。当該成分(2)のタンパク質の分子量は、好ましくは、100000~1000000であり、より好ましくは、130000~1000000であり、さらに好ましくは、140000~200000である。このような成分(2)のタンパク質としては、例えば、ラクトフェリン、トランスフェリン、オボトランスフェリン、βコングリシニン、免疫グロブリン等があげられる。免疫グロブリンとしては、ウシ由来のもの、ヒト由来のもの等が挙げられるがこれらに限定されない。
【0027】
また、本発明の組成物に使用される免疫グロブリンとしては、特に限定されないが、定常領域の構造の違いにより、IgG、IgA、IgM、IgDおよびIgEの5つのアイソタイプがあげられ、なかでも、IgGが好ましい。
【0045】
生乳には、上記成分(1)のアミノ酸類及び成分(2)のタンパク質が含まれている。従って、生乳を種々の方法にて加工した乳加工物等を、本発明の組成物を調製するための原料組成物として用いることができる。
【0046】
ここで、乳加工物としては、任意の乳加工物を用いることができ、例えば、脱脂粉乳、濃縮粉乳、全粉乳、ホエーパウダー、濃縮ホエーパウダー等が挙げられる。
【0047】
乳加工物の原料となる生乳としては、任意の時期に搾乳されたものを用いることができるが、成分(2)のタンパク質としてIgGを用いる場合、分娩後約10日以内、好ましくは分娩後約7日以内に搾乳された生乳が、IgGの含有量が高いため好ましい。
【実施例】
【0068】
試験例1
インフルエンザのHI試験よりインフルエンザウイルスの感染予防効果を奏する最小のIgG量を評価した。
【0078】
【表8】
(略)
上記の結果から、IgG濃度が3.2μg/ml以上であれば、インフルエンザウイルスの感染予防効果が期待できる。

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