ミルク抗体が関節リウマチを改善
ミルク抗体が関節リウマチを改善@アサマ化成、旭川医大、米Chondrex社ほか、リウマチ学会で発表
ウシIgG(ミルク抗体)を5%以上含むホエーたんぱく質濃縮物(WPC)素材「アサマ乳清たんぱく」を1日10g、3週間摂取したら、関節リウマチの症状が改善した──。2008年4月20-23日に札幌市で開かれる第52回日本リウマチ学会総会・学術集会で、片山整形外科リウマチ科クリニック、旭川医科大学整形外科、米Chondrex社(ワシントン州、寺戸国昭社長)、アサマ化成のグループが臨床試験の成果をポスター発表する。
関節リウマチの環境因子としては、腸内の悪玉菌が作る毒素が関係しているという仮説に基づき、リウマチ患者を対象にした臨床試験を07年1月に開始した。18例を対象にした臨床試験で、うち8例は専門医が有効と判定、この8例をより厳しい評価基準で判定しても4例は有効なケースと判定された。
共同研究先のChondrex社は、寺戸国昭社長が米Texas大学で研究していた時代に開発したリウマチモデル作製の動物試薬(抗体試薬)を商品化するために設立した。寺戸社長は、リウマチの病因究明をライフワークとする研究者。片山整形外科リウマチ科クリニックの理事長で、旭川医科大学臨床指導准教授である片山耕氏がリウマチの研究を学びに米Texas大学に留学したときに指導した。
ウシIgGを含む機能性食品素材としては先に、兼松ウェルネスが事業化している免疫ミルク「スターリミルク」が知られている。単純ヘルペスなどの感染症の予防やリウマチ、アレルギーなどの症状に対して有用というデータの蓄積を進めていることを、兼松ウェルネスは発表してきた。
このスターリミルクは、ウシに病原性細菌などを経口投与して、積極的に26種類の特定抗原に対する抗体をミルク中に作らせるようにしている。これに対し、アサマ乳清たんぱくは、強制免疫はせず自然に生成するミルク抗体を含む素材だ。
ウシ生乳に含まれる抗体濃度は平均0.05%程度といわれるが、WPCの中にはウシ抗体を5%以上含むものがある。通常の生乳に比べ100倍以上の抗体が含まれる初乳は、含んでいないという。
アサマ化成は、テクノスルガに依頼したT-RFLP解析により、ミルク抗体を摂取すると腸内の善玉菌が増える効果も確認している。同社はこれらの成果をもとに06年にラクトライフを設立し、アサマ乳清たんぱくを配合した「母乳のチカラ」を発売して健康食品事業を開始した。
一般的な消費者向け商品の価格を比較すると、アサマ乳清たんぱくを配合した「母乳のチカラ」は、1カ月分がおよそ4000-5000円。スターリミルクの半額以下に設定しているという。
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